サルディーニャ島をご存知でしょうか。

イタリアの西側に浮かぶ、美しい地中海の島です。
私たちは現在、パースで夫婦留学中なのですが、そんなサルディーニャ出身の素敵なカップル(マッティア、エマ)とシェアハウスをしています。彼らはとても優しく、静かで、お互いをリスペクトし合う姿勢が素晴らしいので、私たちのパース生活は毎日リラックスして過ごせています。

今回は、彼らとの暮らしを通じて学んだ5つのライフスタイル術をシェアしたいと思います。

  • 他の国籍の人とシェアハウスすることに不安
  • シェアハウス生活がうまくいってない
  • パースでの留学生活でストレスを感じてる

ような悩みがある方がいたら何かしらヒントになる記事になれば嬉しいです!

そもそもサルディーニャ島って?

サルディーニャ島はイタリアの西に浮かぶ島です。地中海の島で大きさは四国と同じくらい。

正直私たちは彼らと出会うまでサルディーニャって聞いたことがありませんでした…。

だけど話を聞けば聞くほど、自然に恵まれたとても魅力的な島です。イタリアといえばローマやナポリ、フィレンツェのイメージが先行しますが、サルディーニャ島も欠かすことのできないスポットだと知りました。サルディーニャ出身の彼らはイタリア人として、というよりもサルディーニャ人としてのアイデンティティに誇りを持っているようです。

紀元前の先住民にルーツを持つサルディーニャ人は歴史的にローマ帝国やスペインに侵略された側面も持ちます。今はイタリアの一部ですが、彼らと話していると、自分がサルディーニャ人なんだという言葉が何回か出てきました。サルディーニャはイタリアとも距離があるので、独自のカルチャーが育っています。また、イタリア語や料理、ピザの種類やワイン、家で作るお酒などもイタリア本土とは異なることがたくさんあるんだよと教えてくれました。ですのでこの記事では「イタリア人カップルとのシェアハウス」ではなく「サルディーニャ出身カップルとのシェアハウス」としてます。

また、サルディーニャ島はブルーゾーンと呼ばれる地域。健康で長寿な人々が多く暮らしている地域を指す言葉です。世界中で5つの地域が挙げられ、沖縄もこの地域に入ります。嬉しい日本との共通点ですね。

シェアハウスする流れと今の家

到着して最初の滞在先はCampus Perthという学生寮を利用しました。

https://www.campusperth.com

Campus Perthは市内中心地で勉強環境も整っているのですが、ちょっと賑やかすぎました。あとStudio個室で週650ドル近くは大変でした…。3ヶ月の滞在で、その後Warwick駅近くのDuncraigという北側の家に引っ越しました。Duncraigの家はFlattmate Findersアプリを使用して見つけたところです。

https://www.flatmatefinders.com.au/

ここの家に関してはとてもラッキーで、プロフィールを登録した後、オーナーの方からご連絡をいただきそのまま内見と契約となりました。パースは家不足が深刻なのでとても助かる縁です。

その時にオーナーが声をかけていたもう一組のカップルがこのサルディーニャカップルでした。

オーナーが半年間家を空ける間の滞在だったのですが、その後も縁が重なって不動産エージェント経由で4人名義でユニット一軒借りることができ、今の暮らしにつながります。

サルディーニャ流ライフスタイル 1: 自分のペースを大切に

一緒に暮らしていいなと思うのが、自分たちのペースを大切に暮らすことです。

一言で言うとマイペースです。でも「自分優先」とは違って、自分の精神や安定を大切にしながら暮らしているという感覚。

たとえば、マッティア(男性)は朝のルーティンで庭で瞑想や体操を行ってから1日をスタートして、仕事帰りも情的なエクササイズを欠かせません。たとえエマ(女性)との食事のタイミングがズレても、お互いのルーティンを尊重しています。エマも理解していて、彼女自身も趣味の時間を大切にするんです。

一方、私たちは同じタイミングで食事をしようとしたり、休日は必ず出かけなきゃと思いがちで、勉強や仕事、休みの過ごし方に「ちょっと急いでいるな…」と感じることが多いです。

肝心なことは瞑想や運動、趣味が大切なのではなくて、自分を急かさないでお互いの時間をリスペクトすることです。

庭で落ち着いて音楽を聴きながら瞑想や手芸をしている二人を見ると、穏やかな時間の使い方が上手だなと思います。

ついつい、やるべきことを作って追われて、休日も時間を勿体無い過ごし方はしたくない、と考えがちな私たちに似た方もいるのではないでしょうか。

サルディーニャ流ライフスタイル 2: 自然の中の生活を大切に

自然が大好きな二人。もちろん私たちも自然は好きでだからこそパースを選んで生活しています。ただ、二人と暮らしていると自然の中で共存しているという感覚が強いなと感じます。

植木や庭の世話も愛情を持っていたり、動物の話が好きだったり。山や海、サルディーニャや日本の自然の話でよく盛り上がります。環境問題にも関心が強くて、自分たちの意見を持って政府を批判することもあります。パースは神奈川から来た私たちには静かで自然に囲まれた穏やかな都市、という印象ですが、彼らにとってはとても忙しい都会、というイメージのようです。

休日にはビーチに出かけたり、普段の暮らしでも緑を大切にし、また彼ら自身ベジタリアンで自然をリスペクトする暮らしです。

サルディーニャ流ライフスタイル 3: 家は綺麗に暮らす

とても綺麗好きです。日本人も家の環境は綺麗好きな国民性ですが、彼らもとても綺麗好きです。

少し時間があるとキッチンやリビングルームの掃除もすぐにし、油汚れもほっときません。また、私たちにありがたかったのが、家の中で靴を脱ぐということ。

イタリアでも家の中で靴を脱ぐことはあまり一般的ではないとのことですが、二人は靴を脱ぎます!

最初遠慮してるのかな?と思って靴履いててもいいよ!と伝えたら「靴履いて家に入ると汚いよ」とのことで、同じ感覚が嬉しかったです。

多分他の国籍の方と一緒に暮らす上で家の清潔感が同じ価値観であることがとても大切なことだと思います。

あと、ある程度同じ感覚であれば、いろいろルールをつくったり干渉をしない方がうまくいきます。気になるところがあれば自分で綺麗にすればいいし、シェアハウスの上で「自分ばっかり掃除してる」とか「いつも私がここを片付ける」という感覚は捨てた方がうまくいきます。第一、自分が貢献していることは大抵の場合高く見積りがちなものです。

サルディーニャ流ライフスタイル 4: リラックス音楽を楽しむ

彼らは家にいる時に「安らぎ」を優先しています。マッティアは理髪師としてフルタイムで働いていますが、アーティスト活動もしています!

一見なかなかアグレッシブな雰囲気に普段とのギャップを感じます…!

ただ、家の中ではリラックスミュージックを流し静かな打楽器のハンドドラムを最近入手していました。あまり普段私たちは家で音楽を流さないので彼らのBGMが心地よいです。

音楽は国籍や言葉を超えて分かり合える世界共通の言語です。

ちなみにサルディーニャではCantu a tenoreという独特の民族音楽があります。

男性のテノールを響きのある音色で歌い上げる不思議な音楽です。どの国とも異なる独特の雰囲気が素敵です。正直彼らと出会わなければ知らない民族音楽でした!

サルディーニャ流ライフスタイル 5: イタリア料理はやっぱり美味い

イタリア料理最高です!一緒にみんなでイタリア料理や日本料理のふるまったり、即興の小さなパーティーをしたりします。そのときに頂く手作りの心のこもった家庭料理がめちゃくちゃ美味しい!

こちらはティラミス!今まで食べたどのティラミスより上手い!コーヒーにこだわりがあってお気に入りのモカを使ってコーヒーを淹れています。口当たりがとろっとしたティラミスです。

ピザも生地からみんなで焼いて作りました。

みんな料理好きなのでこの小さな食事会がいつも楽しみです。

手巻き寿司ならベジタリアン用にキュウリ、アボカド、ニンジンや椎茸など好きな野菜で美味しくできるので、食事会におすすめなメニューです。

やっぱりイタリアンも日本食も家庭料理の手作りの味は思い出に残ります。

別の国籍同士、カップル、夫婦同士でシェアハウスするたった一つのコツ

コツというより、この記事で一番伝えたいのは「結局はリスペクトし合うこと」というシンプルな真理です。

理解して欲しいこととか、理解しにくいこととか、言葉の壁で伝えきれないこととかすれ違いとか生活していれば絶対あります。余計なこと言っちゃって後悔することもあるし、コミュニケーションで失敗することもあります。

だけど、お互いリスペクトして、ちょっとしたことで「ありがとう」と言えれば国籍超えて仲良く生活できます。

たくさん学ばせてもらう毎日です。

もし、パースでのシェアハウス生活や異文化交流に悩んでいる方がいたら、少しでも参考になればうれしいです。新しい環境に飛び込むには勇気が必要ですが、そこには必ず新しい発見や、かけがえのない出会いが待っています!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
これからも私たちなりの「パース夫婦留学」の日常や、気づいたことをシェアしていきます!

おすすめ:

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です