こんにちは。パースのTAFE、NMTAFEに留学中のTajaです。現在、夫婦でパースに留学中ですが、留学を実現するために必要だったことの一つがIELTS試験で必要スコアを取得することでした。今振り返ると、留学準備の中で一番大変だったなと感じています。

IELTSを勉強し始めて3ヶ月の勉強期間で無事にスコア6.0を取得することができました。当時は国内メーカーの法人営業として、月の半分は全国出張という多忙な日々。限られた時間を効果的に使い、集中して勉強する必要がありました。

この記事では、私が実践した短期間でIELTSスコアを伸ばすための勉強法をご紹介します。また、実際に使用したおすすめの教材についても詳しく解説します。これからTAFEへの留学を目指す方に少しでも参考になれば幸いです。

パースのTAFEでお会いできる日を楽しみにしています!

この記事が参考になりそうな人

  • これからTAFEに留学を考えている人
  • IELTSのスコアが海外進学に必要な人
  • IELTSを何から勉強すれば良いかわからない人
  • 最近IELTSを知ったばかりの人
  • 海外旅行や短期留学経験はあるが試験対策が分からない人
  • どんな教材を買えば良いのか迷っている人

目次

  1. IELTSとは?初心者にも分かる基本情報
  2. オーストラリアのTAFEに入学するためのスコアは?
  3. 学生ビザ申請に必須?IELTSスコアの重要性
  4. 3か月でIELTS6.0取得!私が実践した短期集中勉強法
  5. 【完全ガイド】TAFE入学に役立つおすすめIELTS教材まとめ

1. IELTSとは?初心者にも分かる基本情報

IELTS(International English Language Testing System)は、英語を母国語としない人々が自身の英語力を証明するために受験する国際的な試験です。この試験はイギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、アメリカなどの教育機関や移民局で広く認知されています。

これはTOEICのような英語試験の一つでよりグローバルに認知されていることと、特にイギリス圏内での影響力が強いです。

要は、大学入学の際に英語力証明が必要となることが一般的で、その際に提出できるスコアの一つとなります。

IELTSの試験形式

https://ieltsjp.com/japan/about

IELTSには以下の2つのモジュールがあります。

  • Academicモジュール: 大学や専門学校への入学や専門職資格取得のために必要。
  • General Trainingモジュール: 移民申請や日常英語力を証明するための試験。

どちらのモジュールも、以下の4つのスキルが評価されます。

  1. Listening(リスニング)
  2. Reading(リーディング)
  3. Writing(ライティング)
  4. Speaking(スピーキング)

スコアと評価基

IELTSのスコアは 0.0~9.0 のバンドスコアで評価され、0.5刻みで表示されます。オーストラリアのTAFEに入学するためには、Academicモジュールで6.0 のスコアが一般的に必要です。私が受けた2023年はIELTS5.5でしたが、学生ビザの厳格化に伴い6.0のスコアが要求されています。

https://ieltsjp.com/japan/about/about-ielts/ielts-band-scores

バンドスコア英語力の説明
9専門的で流暢、正確さも完全な英語運用能力を持つ。
8ほぼ完全な英語運用能力。ごくわずかなミスがあるが、精密かつ効果的に英語を使いこなせる。
7実用的で効果的な英語運用能力を持つ。複雑な状況での言語使用も可能。
6十分な英語力を持ち、日常的な状況では適切なコミュニケーションが取れる。
5部分的な英語運用能力を持つ。身近な状況では最低限のコミュニケーションが可能。
4基本的な能力に限られる。簡単な情報交換は可能だが、頻繁にミスが発生する。
3非常に限られた英語力。身近な状況での単純な会話しか成立しない。
2極めて限られた英語力。一部の単語や短いフレーズを理解する程度。
1英語を使うことがほぼ不可能。数語を理解または使用できるのみ。
0試験を受けなかった、または英語に関する情報を一切提供できなかった。

IELTSって難しい?

はい、難しいです。。

アカデミックな英語なので、海外旅行や一般英会話とは異なる文脈です。また、日本人のイメージだとライティングやリーディングはできそうな印象ありますよね。でも意外とそうでもないです。これは私たちがアカデミックライティングのスキルや論理構成になれていないことがあります。

たとえば読解についても現代文とはやや異なるセンスが求められます。

基本的に英文は1パラグラフ1ミーニングで、さらに抽象論から具体論に進む論理構成です。単に長文を追う力だけでなくこの論理を把握しないと、正確に選択肢を選ぶことが難しい問題が多いのです。

2. オーストラリアのTAFEに入学するためのスコアは?

現在、オーストラリアのTAFEに入学するために必要なIELTSスコアは6.0です。

2023年当時、私たちが学生ビザを申請した際には5.5で入学が可能でしたが、2024年3月以降、この基準は6.0に引き上げられました。

オーストラリア政府の公式発表によれば、学生ビザの申請要件もこれに伴い変更されています。

公式発表はこちら

「学生ビザ申請にはIELTS6.0以上(またはそれに相当する試験スコア)が必要」とされています。英語コースや大学準備コースを除き、TAFEをはじめとする職業技能コース(VET)への参加にはこのスコアが求められます。

5.5を受け入れる学校もまだ存在しますが、ビザ申請の際には結局6.0を満たす必要があるため、IELTS6.0を取得することが推奨されます。

以前の記事でも触れましたが、ローカルの生徒の中に入って受講するのでIELTS6.0の自分は毎日必死です。

できることなら6.5位まで上げておけばもう少し余裕あるのかなと思いました。

3. 学生ビザ申請に必須?IELTSスコアの重要性

すでに触れましたが、オーストラリア政府が要求する学生ビザを申請するにあたって必要な英語力はIELTS6.0です。

他方で、学生ビザの申請時に提出しなければならないのかというと別の話です。

というのは、オーストラリアではビザ申請にあたり申請者の国籍をリスクレベルで区分けしています。日本国籍保持者はリスクレベル1という最も安全な国と認定されています。そのため原則としてIELTSスコアの提出は必要ではありません。以下のサイトから必要書類をソートしても英語力証明書は表示されません。

https://immi.homeaffairs.gov.au/visas/web-evidentiary-tool

しかしながら、必須としていないだけで提示を求められるケースはあるようです。私たちは学生ビザ申請の際に提出しました。

そもそもTAFE入学資格を得ている時点で英語スコアを持っているはずなので、学生ビザ申請時には提出しないのはナンセンスですよね。

いずれにせよ、オーストラリアでTAFEのようなVETコースに参加するには入学資格を得るため、そして学生ビザの申請の際に提出するため、IELTSは重要なテストになります。

*その他PTEテスト、ケンブリッジ英検テストなども認められます。この記事ではIELTSに的を絞ります。

4. 3か月でIELTS6.0取得!私が実践した短期集中勉強法

2月ごろからテスト対策を開始して5月に試験を受験しました。目標は5.5に当時していましたが6.0を取得できました。

6.0はあくまでも入学スコアをマークしただけで、実際に入ってからは大変です。正直なところパースにいる今、改めて英語の勉強をしてIELTSやケンブリッジ英検など受験しなおそうかなと考えています。

とはいえこれから勉強する方に参考になるかと思うので、当時の勉強方法をシェアします。

IELTS勉強方法1:Podcastで毎日耳を鍛える

MacユーザーならデフォルトのApple Podcastはリスニングに有効です。

Podcastだと特定のテーマをはじめから各回聞くことができます。流し聴きでも良いですが、要点はなんだろうとか、自分の言葉で説明すると何だろうとか、考えながら聴くのが効果的です。

自分は次のような隙間時間を利用しました。

  • 会社に行くまでの電車通勤時間
  • 会社から帰る時の電車通勤時間
  • 出張先へ移動中の車内
  • 昼休み
  • 買い物中

好きな音楽を聴くことを辞めて、充てられる時間はPodcastを聴いている状態にしました。働いていると本当に時間は限られるのでいかに捻出するかがカギです。

隙間時間も塵も積もれば山となるで1日に相当時間は確保できるようになります。

自分が聴いていたPodcastは、以下などです。

  • Global News Podcast – BBC World Service
  • TED Talks Daily
  • Up First
  • The Daily

多分たくさんのチャンネルを聴き込むより、特定の回を繰り返したりすることで理解を深めた方がリスニング力を高める効果を感じました。

IELTS勉強方法2:Native Campネイティブキャンプで毎日英会話

これはもマストでした。

私たちはいくつかの英会話レッスンアプリを試しましたが、業界で当時最もコストパフォーマンスを感じました。月額定額制でレッスンが受け放題というメリットは勉強熱心であればあるほど得になります。

ネイティブキャンプで特にデイリーニュースのやや難易度の高い教材を選んでいました。25分程度のレッスンでも毎日1回であれば捻出できるはずです。仕事がきつくても、飲み会があっても、接待後でも、出張先のホテルでも、必ず1回は受けることをマイルールとしました。やはり継続は自信につながります。

特にネイティブキャンプの講師はお気に入り登録すると仲良くなったりできます。

同じ講師と繰り返すことで、授業の時間が楽しみになっていました。

デイリーニュースの教材は時事や科学、自然、ビジネスなど幅広いトピックです。よってスピーキングの試験の切り返しのネタを蓄えることにもつながりました。また、教材の文章を読み上げるパートがあります。英語の勉強において音読は最も効果的な勉強の一つです。読解力、リーディングの向上にもつながります。IELTSのライティングの重要な要素であるストラクチャーセンテンスの型を学ぶことにもつながりました。

Native Campを毎日受けることでスピーキングの瞬発力を向上できるほか、何より英語学習のモチベーションの維持に役立ったと実感してます。

ちなみにアプリがプラットフォームになるのでレッスンまでの手続きもシンプルです。すぐに開始できます。

IELTS勉強方法3:実践トレーニング教材を繰り返し活用

実践トレーニングの教材を使用して勉強します。

これは仕事が遅くなった日は難しかったです。ただ、土日や祝日、もしくは休日前には取り掛かるようにしました。

いくつか教材は出回っていますが、私たちのおすすめは「英国圏留学のためのIELTS実践トレーニング」でした。

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IELTSとは何か?試験の受け方やインストラクションを含め初心者向けに丁寧に解説されています。難易度もちょうどよく、実践的な勉強に役立ちました。この教材を一回で終わらせるというよりは、繰り返して知識や問題の型に慣れるために使います。

初めて解くと時間の無さにまず焦りました。いかにして時間内に解き切るか、がまず直面する課題だと思います。これも練習しかないので、この教材のような質の良いかつ実践に即した問題集を活用する必要があります。

あとは教材を選択する際は必ず解説の分かりやすさも着目します。この本の解説もIELTSならではのポイントを押さえていたので助かりました。

何より、持ち運びやすいです。自宅学習のほか、ちょっとした出先にも持ち歩きたかったため、手頃なサイズ感も良かったところです。

IELTS勉強方法4:模試問題集で本番に備える

先ほどの教材で3回分繰り返して学ぶことでIELTS試験を時間内に解く力や、大体の概要を把握できるはずです。また、この頃には基礎的な英語力にも自信がついてくるはずです。

次に模試問題集で本番試験を想定して準備します。おすすめはケンブリッジ大学が出版している「IELTS 17 Academic Student’s Book with Answers with Audio with Resource Bank (IELTS Practice Tests)」です。

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まさに本番前のテストに最適です。特にさまざまなテーマになれることや、時間配分が自分の戦略通りになるか、試すために使用します。解説を期待する本ではなく、自分の立てた戦略の確認の本となります。

IELTS本番前に準備する本としては想定レベルの観点からもマストになるではないでしょうか。

IELTS勉強方法5:IELTS用の単語帳に毎日取り組む

単語力は英語の基礎力に直結します。これまでの勉強を通して当然英単語の知識も自然に身につくはずです。

それでも単語はやはり大切だと思います。基本に立ち返れば自信につながります。無数にある英単語教材ですが、私たちは「IELTS必須英単語4400  [音声DL付] [ 林 功 ]」を使用しました。

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IELTSアカデミックで抑えるべき単語や表現は日常英語のそれとは異なります。もちろん英語の勉強にあたって英単語は知っているほど良いはずです。しかし、仕事をしながらの限られた時間で着実にスコアを伸ばすために効果的に英単語も勉強する必要があります。こちらの教材で自分が知らない単語を中心に繰り返して復習しました。コツはやはり隙間時間です。何気ない時間から捻出すれば1日数単語を覚えることはできます。

【完全ガイド】TAFE入学に役立つおすすめIELTS教材まとめ

ここで改めて、自分たちが実際に使用し、本当に効果的だったIELTS対策教材を整理します。

TAFE入学準備のため、仕事と両立しながら短期間でIELTS6.0を達成できた自信をもってお勧めする教材です。

1. 解説付き教材で基礎力を固める

分かりやすい解説が付いた教材でIELTS試験問題を繰り返し解いて理解を深めましょう。

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この教材では初心者でも取り組みやすい解説が豊富に含まれており、基礎を固めるために非常に役立ちました。

2. 模試問題集で本番に備える

試験前には模試形式で時間配分や解答スピードを確認するのがポイントです。

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本番に近い問題形式で試験慣れをしておくことで、実際のテストでも焦らず挑めました。

3. IELTS専用単語帳で語彙力をアップ

単語力を伸ばすことは、全てのスキルに直結します。

おすすめ教材:IELTS必須英単語4400 [ 林 功 ]

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時間が限られている中で、出先でも隙間時間を活用して単語学習を徹底しました。

仕事をしながらIELTS対策をするには、隙間時間をいかに効率的に活用するかが重要です。

  • 早朝や通勤時間
  • 昼休憩
  • 移動中の車内
  • 帰宅後の短い時間

以上の教材と工夫を活用することで、短期間で目標スコアを達成することができました。

ぜひこの記事を参考にして、皆さんも目標スコア達成を目指してください!

いつかパースのTAFEでお会いできる日を楽しみにしています。

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