
こんにちは。現在、オーストラリアのパースで夫婦留学中です。 慣れない海外生活で体調を崩すこと、ありますよね。特に季節の変わり目や気温差が激しい時期 には、喉の痛みや鼻水、咳といった風邪症状が出やすくなります。
今回は、オーストラリアで風邪を引いたときに役立つChemistで手に入る市販薬&アイテム7選をご紹介します。
私は日本では薬剤師として勤務しており、現在はパースのChemist Warehouseでファーマシーアシスタントとして働いています。現地での実体験も交えてご紹介するので、初めての方にも参考になると思います。
この記事が参考になりそうな人
- オーストラリアで風邪気味だけど病院に行くほどではない方
- 市販薬で対処したいけど、どれを選べばいいかわからない方
- ケミストでの買い物に不安がある方
- 英語で薬剤師に相談するのがちょっとハードルに感じる方
ちなみに留学準備していたときの記事はこちらです。
目次
- Codral Cold & Flu Tablets(コドラル)
- Strepsils(ストレプシルズ)のど飴(Lozenges)
- Panadol(パナドール)
- FESS Nasal & Sinas Wash 又は Spray(フェス・副鼻腔洗浄、鼻スプレー)
- Vicks VapoRub(ヴィックス ヴェポラッブ)
- Betadine Sore Throat Gargle(ベタジンうがい薬)
- Difflam Throat Spray(ディフラムのどスプレー)
- まとめ
1. Codral Cold & Flu Tablets(コドラル)

風邪薬の定番。発熱、頭痛、喉の痛み、鼻づまり、鼻水などに効果があります。
種類が多いので、症状に合わせて選ぶのがポイント(例:Day/Nightタイプ、Dayタイプ、Night タイプ、cough対応、鼻詰まり対応など)。
おすすめポイント:
- 即効性あり
- 昼用・夜用で分かれていて便利
- 日本の総合風邪薬に似た成分構成
※似たような薬で、Demazin Cold & Flu Relief、ColdX、Sudafed PE Cold & Fluなどもあります。DemazinやColdXはジェネリック医薬品なので同じ成分でも価格が安いのでおすすめです。
鼻詰まりの症状が強い場合にはそれ対応の薬( Pseudoephedrine 含有)も買えますが、 オーストラリアの運転免許証または外国人はパスポートが必要となります。
私もオーストラリアに来てすぐの時にこの薬に助けられました。日本と季節が反対のため気温の変動には注意が必要です。
2. Strepsils(ストレプシルズ)のど飴(Lozenges)

喉が痛いときにぴったりの殺菌成分入りのど飴。味も豊富です。
成分はAmylmetacresol(アミルメタクレゾール)→喉の殺菌・抗菌作用や Dichlorobenzyl alcohol(ジクロロベンジルアルコール) →細菌やウイルスに対する殺菌 作用が含まれています。
その他の成分(殺菌効果強めや鎮痛作用が強め、免疫成分を高めるものなど)が追加されているものもあります。症状に合わせて、あとは好きな味を選ぶのが良いと思います。
おすすめポイント:
- 薬っぽすぎない
- 強いミントから甘めの味まで選べる
- 喉のイガイガに効く!
※その他のブランド
- Betadine Sore Throat Lozenges
- 成分:Povidone-Iodine(殺菌成分)
- 特徴:ウイルス・細菌に直接効く殺菌系のど飴。風邪の初期におすすめ
- Difflam Lozenges
- 成分:Benzydamine Hydrochloride(消炎成分)
- 特徴:痛み止め効果が強め。喉の炎症や声枯れにも有効
- Duro-Tuss Lozenges
- 成分:種類により、消炎・去痰成分など
- 特徴:咳止め成分入りのど飴もあり。咳&喉の痛みに対応
- Vicks VapoDrops
- 成分:Menthol、Eucalyptus oil など
- 特徴:スースーして鼻通りも改善。軽い喉の不快感に
- Butter-Menthol(by Allen’s)
- 成分:Menthol+ハチミツ風味など(薬ではない)
- 特徴:甘くて食べやすい。軽い喉ケア用。薬ではなくお菓子寄り
3. Panadol(パナドール)

成分はアセトアミノフェン(日本の市販薬ではタイレノールやカロナール)。 体の痛みや発熱時に便利です。
おすすめポイント:
- 胃に優しいパラセタモール系
- 幅広い用途に対応
- 薬局だけでなくスーパーでも手に入る
※パナドールからは、用量の多いもの、カフェインを含んだもの、即効性のあるものなど種類が豊富です。また、剤型も豊富で錠剤やカプセル、溶かして飲むタイプなどから選ぶことができます。その他たくさんの会社から発売されておりジェネリック医薬品はとても安く手に入ります。
4. FESS Nasal & Sinus Wash 又は Spray(フェス・副鼻腔洗浄、スプレー)

鼻づまりやアレルギー性鼻炎に使用できます。天然の塩水ベースなので、薬に敏感な人にもおすすめです。
こちらは粉末を溶かして鼻洗浄をするものです。使用してみましたが、鼻詰まりには効果があると思います。呼吸が楽になりました。
おすすめポイント:
- 副作用が少ない
- 子ども用や大人用など種類が豊富
- 寝る前に使うと呼吸が楽になる
※FESS以外にもFloやNeilMedなどから販売されており成分はどれも大きくは変わらないが、FESSとFloは、基本的に塩(NaCl)+重曹(NaHCO₃)の組み合わせで粘液を柔らかくし鼻の洗浄に適しています。NeilMedは、濃度や量の調整ができるので、しっかり洗いたい人におすすめです。
5. Vicks VapoRub(ヴィックス ヴェポラッブ)

胸や喉に塗るとスーッとして呼吸がしやすくなる軟膏。 日本でも馴染みのあるブランドです。懐かしい!と思う方もいらっしゃると思います。赤ちゃん用からあるので小さいお子さんも使用できる商品です。
おすすめポイント:
- 湯気と一緒に吸い込むと効果アップ
- ナチュラル成分多め
- 家に常備したいアイテム
6. Betadine Sore Throat Gargle (ベタジンうがい薬)

有効成分はPovidone-Iodine(ポビドンヨード)7.5mg/mLで殺菌効果高め。ヨウ素アレルギーの方は使用できないので注意が必要です。喉が痛い、違和感あるという時に使い始めるのが良いと思います。風邪で病院にかかった時もこのうがい薬を勧められました。
おすすめポイント:
- 日本のイソジンとほぼ同じ
- 殺菌力が高く、風邪・喉の痛みの初期に有効
- 水で薄めて使うタイプやすでに薄まっているタイプのものも販売されている
7. Difflam Throat Spray (ディフラムのどスプレー)

有効成分Benzydamine Hydrochloride(ベンジダミン塩酸塩)でその他容量の大きいもの、他の成分を含んだもの(鎮痛効果や殺菌効果追加など)もあります。
喉スプレーは直接作用するのでおすすめです。少しでも喉の違和感を感じた時に使用するのがいいと 思います。
おすすめポイント:
- 効果:喉の炎症を抑え、痛みを和らげる(抗炎症・鎮痛)
- 刺激少なめで使いやすい
- Mint・Cherryなど味付きもあり
8. まとめ
年齢制限のある薬もあるので購入する前には確認していただくようお願いします。
オーストラリアで生活していると、日本のようにすぐ病院に行けなかったり、何を買えばいいのか迷ってしまうことも多いと思います。そんなとき、Chemist Warehouseのような薬局で手軽に買える市販薬や対策アイテムを知っておくだけで、少し安心して過ごせるようになります。
今回ご紹介した7つのアイテムは、私自身が現地で実際に使ってみて「これは便利」「助かった」と思ったものばかりです。特に、喉の痛みや鼻詰まりといった初期の風邪症状には即対応できるよう、家に1つずつ常備しておくのもおすすめです。
また、オーストラリアでは医薬品の分類や購入方法にルールがあるため、疑問があればスタッフに遠慮なく聞いてみてくださいね。英語が不安な方でも、ジェスチャーや商品を指さすだけで何とかなります。私も店頭で日々対応していますが、皆さん気軽に相談してくれています。
季節の変わり目や体調管理に不安があるとき、ぜひ参考にしてみてください。