現在、冬の真っただ中にあるオーストラリアでは、風邪や咳の症状で悩んでいる方をよく見かけます。特に留学中や旅行中は、言葉の壁もあってどの薬を選べばいいのかわからないという不安もありますよね。
そこで今回は、薬局で実際に働く留学生の視点から、オーストラリアで購入できる咳止め薬を厳選してご紹介します。
日本の市販薬との成分比較も交えて解説するので、初めて海外の薬を試す方にも安心していただける内容になっています。
この記事が参考になりそうな人
- オーストラリアで咳が続いていて、手軽に市販薬で対処したいと思っている方
- 薬局に行ってもどの咳止めを選べばいいか分からず、迷ってしまう方
- 病院に行くほどではないけど、咳が気になる方
- 英語での薬の説明が難しくて、薬剤師に相談するのをためらっている方
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目次
- 咳が出るときに薬局で買える市販薬とは?
- Chesty cough(痰のからむ咳)におすすめの薬と成分
- Dry cough(乾いた咳)におすすめの薬と特徴
- 咳止め薬の選び方と注意点
- まとめ:自分の咳タイプを知って、薬選びに迷わない!
1. 咳が出るときに薬局で買える市販薬とは?
オーストラリアの薬局では、症状に応じたさまざまな咳止め薬(Cough Medicine)が販売されています。
薬局に行くとどのようなタイプの咳であるか聞かれると思うので、自分の症状はどんな感じかを説明できるようにしておくのが良いと思います。
咳は主に Chesty cough(痰がからむ咳)と Dry cough(乾いた咳) の2つに分かれます。
・Chesty cough(チェスティーコフ/痰がからむ咳)
痰が出る、胸のあたりに詰まり感がある、鼻水が喉に流れて咳き込む など
・Dry cough(ドライコフ/乾いた咳)
痰が出ない、カラカラした咳が続く、空気の乾燥や喉の刺激で咳が出る など
次は、それぞれの咳の特徴と市販されている代表的な薬について紹介していきます。
2. Chesty cough(痰のからむ咳)におすすめの薬と成分
- Guaifenesin(グアイフェネシン): 痰を柔らかくして出しやすくする
→ 日本では咳止め単独として使用している機会が少ないが、オーストラリアでは主流の成分 - Bromhexine(ブロムヘキシン):気道の粘液を分解して痰を出しやすくする
→ 日本でもおなじみの去痰薬成分
この二つが主にChesty coughで使われている成分になります。
Guaifenesin(グアイフェネシン) は、日本ではパブロンシリーズやベンザブロックシリーズなどの総合風邪薬に配合されていることがありますが、オーストラリアの咳止め薬と比べると配合量は少なめです。
Bromhexine(ブロムヘキシン) は、日本では処方薬の「ビソルボン」という商品名で広く使われています。オーストラリアでも同じく Bisolvon という名前で販売されていますが、英語ではバイソルヴンと発音されます。
なお、日本でよく使われている カルボシステイン(ムコダイン) や アンブロキソール(ムコサール) は、オーストラリアでは一般的に販売されていないようです。
主なブランドと特徴を紹介していきます。
Duro-tuss Chesty cough liquid Forte

Duro-Tuss(デュロタス)は、オーストラリアでよく見かける人気の咳止めブランドのひとつです。
製品ごとに配合されている成分は異なりますが、なかでもGuaifenesin(グアイフェネシン)とBromhexine(ブロムヘキシン)の両方を配合したタイプは、痰をやわらかくして排出しやすくする効果があり、痰がからんだしつこい咳(chesty cough)に特に効果的とされています。
中でも「Forte(フォルテ)」と記載された製品は、成分の配合量が多く、OTC(一般用医薬品)として購入できる中では非常に強力なタイプで、しっかりとした効果を求める方におすすめです。
また、Bromhexine(ブロムヘキシン)のみを配合したシンプルなタイプも販売されており、なるべく成分を絞って使いたい、自分に合う成分だけを選びたいという方にも選びやすくなっています。
Duro-Tussは、
・液体タイプ(Liquid)
・錠剤タイプ(Tablet)
・のど飴タイプ(Lozenges)
といったさまざまな形状が用意されており、どのタイプも基本的な有効成分は同じです。服用しやすさやライフスタイルに合わせて、お好みのタイプをお選びいただけます。
Durotuss Lingering Cough + Immune Support
薬に頼りすぎず自然の力でケアしたと考えている方にはハーバルメディシン(Herbal Medicine)がおすすめです。
植物由来の伝統的療法に基づいて作られており、体にやさしく、咳と免疫の両方をサポートできるナチュラルなシロップです。
マシュマロ根が入っており、これはあのお菓子のマシュマロなのか?!と思っていたらそうでした。元々マシュマロはマシュマロ根(Marshmallow Root)を使って作られていたお菓子のようです。喉の粘膜を保護する役割があると言われています。またその他成分のヘデラ葉(Hedera helix)は呼吸を楽にして痰の排出を助ける作用があるとされています。
こちらも液体タイプの他にのど飴タイプ(Lozenges)も販売されています。
Bisolvon Chesty Forte 200ml
こちらはBromhexine(ブロムヘキシン)のみを配合した咳止めシロップです。
痰がからんだ咳を和らげる効果があり、痰をやわらかくして排出しやすくします。
Bisolvonはオーストラリアでもよく知られている人気ブランドで、信頼性が高く、多くの方に選ばれています。特にこの「Chesty Forte」は、有効成分の濃度が高めで、大人の方におすすめです。
他にも有効成分の濃度が違うものや子供用量にされているもの(6歳以上)、錠剤タイプも売られているので使う方の年齢や症状、好みに合わせて選ぶことができます。
Robitussin Chesty Cough Forte
こちらもDuro-tussと同様、Guaifenesin(グアイフェネシン)とBromhexine(ブロムヘキシン)が含まれている咳止めシロップです。痰がからんだ湿った咳(chesty cough)をやわらげる効果があり、痰をやわらかくして排出しやすくする、いわばダブルの去痰ケアが特徴です 。
Robitussin(ロビタッシン)はオーストラリアでもよく知られている信頼感のあるブランドで、多くの方に選ばれています。
Codral Mucus Cough & Cold
風邪のときによくあるのが、痰がからんで咳が止まらない、鼻がつまって息がしづらいなど複数の症状が一度に出てくること。
そんなときに活躍するのが、オーストラリアで人気のCodral(コドラル)から出ているMucus Cough & Coldです。
私が思うCodralブランドの大きな特長は、さまざまな風邪症状に対応する成分をひとつの製品にまとめている点です。そのため、いくつも薬を飲み分ける必要がなく、これ1本で咳も鼻づまりも同時にケアできるのが魅力です。
3. Dry cough(乾いた咳)におすすめの薬と成分
乾いた咳(Dry Cough)は、痰を伴わずコンコンと空咳が出るタイプの咳で、喉の奥の違和感や咳反射を抑える目的で使われる成分が中心になります。
Dextromethorphan(デキストロメトルファン): 咳反射を抑える。
→ 脳の咳中枢に作用して咳を鎮める、中枢性鎮咳薬す。日本ではメジコンとして知られよく使用されています。
Dihydrocodeine(ジヒドロコデイン):オピオイド系の中枢性鎮咳薬で、咳中枢に直接作用して咳を強力に抑えます。
→ しつこい乾いた咳(Dry Cough)や、夜間に咳が止まらず眠れないときなど、他の薬で効果が出にくいケースで使われることがあります。日本でも処方薬として使用されていますがめまいや便秘などの副作用が出やすく、使用には注意が必要です。
Durotuss Dry Cough Liquid Forte
主成分は Dextromethorphan hydrobromide monohydrate(デキストロメトルファン塩酸水和物)です。5mLあたり15mgの高濃度配合で、乾いた咳をしっかり鎮めてくれます。最大8時間効果が持続し、眠くなりにくく、日中の使用にもおすすめです。
こちらも液体タイプの他にのど飴タイプ(Lozenges)も販売されています。
Duro-Tuss Relief Dry Cough Liquid
薬に頼りすぎず自然の力でケアしたと考えている方にはDry coughの場合でもハーバルメディシン(Herbal Medicine)がおすすめです。マシュマロ根(Marshmallow)由来の植物成分が喉の粘膜をやさしく保護し、乾いた咳を和らげます。
こちらも液体タイプの他にのど飴タイプ(Lozenges)も販売されています。
Bisolvon Dry Cough Liquid
主成分は Dextromethorphan hydrobromide monohydrate(デキストロメトルファン塩酸水和物)で、5mLあたり10mg配合されています。Duro-Tuss Dry Cough Forte(15mg/5mL) と比べると濃度はやや控えめですが、中枢にしっかり作用し、咳を効果的に抑えてくれます。
最大8時間効果が持続し、眠くなりにくい処方のため、日中の仕事中や外出時の使用にも安心しておすすめできる製品です。
Rikodeine Linctus

Rikodeine Linctus は、主に乾いた咳に対して処方される、オピオイド系中枢性鎮咳薬です。主成分はDihydrocodeine (ジヒドロコデイン)です。10mLあたり約19mgの配合で、強く咳中枢に作用し咳を抑えます。比較的効果のある薬ですがいくつか注意点があります。
使用時に注意したいポイント
・依存・呼吸抑制のリスク
オピオイド成分を含むため、過量摂取による呼吸困難や習慣性(依存)の可能性もあるとされており、 短期間・医療者の指導のもとでの使用が原則です。
・併用薬に注意
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬や抗ヒスタミン薬、アルコールとの併用は、強い鎮静作用や呼吸抑制、意識障害などのリスクがあるため注意が必要です。
・処方薬(Schedule 3)
薬剤師との対面確認が必要な医薬品で、自己判断で購入・服用することはできません。
4. 咳止め薬の選び方と注意点
咳止め薬は、咳のタイプに合った成分を選ぶことが大切です。
・Chesty cough(チェスティーコフ/痰がからむ咳):痰が出る、胸のあたりに詰まり感がある、鼻水が喉に流れて咳き込む など
→去痰成分(例:グアイフェネシン、ブロムヘキシン)
・Dry cough(ドライコフ/乾いた咳):痰が出ない、カラカラした咳が続く、空気の乾燥や喉の刺激で咳が出る など
→咳を抑える成分(例:デキストロメトルファン)
また、症状が強いときは「Forte(高濃度タイプ)」を、軽い症状には「Relief」など穏やかなタイプを選びましょう。市販薬でも、成分の重複や副作用(眠気、便秘など)に注意が必要です。
5 まとめ:自分の咳タイプを知って、薬選びに迷わない!
咳止め薬は、すべての咳に効く“万能薬”ではありません。「乾いた咳」なのか「痰がからむ咳」なのか、まず自分の咳のタイプを知ることが、薬選びの第一歩です。
咳が長引く、薬が効かないなど不安なときは、自己判断せず医師・薬剤師に相談することも忘れずに。
咳に合わせた正しい選択で、少しでも早く快適な毎日を取り戻しましょう!



