【薬局で働く留学生が厳選】オーストラリアでお腹を壊した時に使う薬まとめ

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こんにちは。現在、オーストラリア・パースで夫婦留学中です。

慣れない環境や食生活の変化で、お腹や胃が痛くなったり、気持ち悪くなったりすることはありませんか。病院に行きたいけれどすぐには行けない、できれば市販薬で何とか対処したい、そんな場面も少なくないと思います。

今回は、オーストラリアでお腹の調子が悪くなったときに役立つ、Chemistで購入できる市販薬やアイテムを7つご紹介します。

日本では薬剤師として勤務しており、現在はパースの Chemist Warehouse でファーマシーアシスタントとして働いています。

実際に現地で働く中でよく相談される内容や、自身の体験も交えながら解説しますので、初めての方にも参考にしていただけると思います。

この記事が参考になりそうな人

  • オーストラリアでお腹の調子が悪いものの、病院に行くほどではないと感じている方
  • 市販薬で対処したいが、どの薬を選べばよいか分からない方
  • Chemistでの買い物に不安や戸惑いがある方
  • 英語で薬剤師に相談することに少しハードルを感じている方

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目次

  1. 下痢止め Gastro-stop, Imodium など(Loperamide Hydrochloride 2mg)
  2. 胃薬 Nexium, Meprezenなど(Esomeprazole 20mg)
  3. 制酸薬 Mylanta (Magnesium Hydroxide 400mg, Aluminium Hydroxide 400mg, Simethicone 40mg)
  4. 逆流防止薬 Gaviscon (Sodium Alginate 500 mg, Sodium Bicarbonate 267 mg,
    Calcium Carbonate 160 mg)
  5. 鎮痙薬 Buscopan Forte (hyoscine butylbromide 20mg)
  6. プロバイオティクス SB Floractive (Saccharomyces cerevisiae (Boulardii) 250mg (5 billion CFU))、Life-Space Broad Spectrum Probiotic
  7. 予防目的 Travelan (hyperimmune bovine colostrum powder (200mg))
  8. まとめ

下痢止め 
Gastro-stop, Imodium など(Loperamide Hydrochloride 2mg)

Gastro-Stopは、オーストラリアのChemistで購入できる市販の下痢止めで、急な下痢の症状を一時的に抑えたいときに使われる薬です。腸の動きを抑えることで、便の回数や水分量を減らし、外出や移動がつらい場面でも過ごしやすくしてくれます。

この薬は下痢の原因そのものを治すものではなく、あくまで症状をコントロールするための薬です。フライトや長距離移動の前など、今だけ何とかしたいという状況で選ばれることが多い一方、食あたりや感染が疑われる場合には、無理に使用しない方がよいケースもあります。

Gastro-Stopは、日本で使われている「ロペラミド」を有効成分とする下痢止めです。

そのため、日本でロペラミドを使用したことがある方であれば、作用のイメージがしやすいと思います。

胃薬 
Nexium, Meprezenなど(Esomeprazole 20mg)

Nexiumは、胃酸の分泌を抑えることで、胃のムカつきや胃痛、胸やけなどの症状を和らげる薬です。オーストラリアでは処方箋なしで購入でき、胃酸が原因と考えられる不快感があるときに使われることが多い薬のひとつです。食生活の変化やストレス、慣れない環境によって胃に負担がかかっていると感じる場合に選ばれることがあります。

この薬は、胃の動きを止めるものや痛みを直接抑えるものではなく、胃酸そのものを出にくくすることで症状を改善するタイプです。そのため、食後の胃もたれや、胃酸の逆流による気持ち悪さが気になるときに向いています。一方で、即効性を求める薬ではなく、数日続けて使用することで効果を実感するケースもあります。

Nexiumは、日本でも「ネキシウム」として処方薬で使用されている成分と同じもので、日本で使ったことがある方にとってはイメージしやすい薬です。

制酸薬 
Mylanta (Magnesium Hydroxide 400mg, Aluminium Hydroxide 400mg, Simethicone 40mg)

Mylantaは、胃酸を中和することで胃のムカつきや胸やけ、胃の不快感を和らげるタイプの胃薬です。オーストラリアでは幅広く販売されており、食べ過ぎや脂っこい食事の後、急に胃が重く感じるときや、胸やけが気になるときに使われることが多い薬です。液体タイプや錠剤、チュアブル錠やDouble strengthなど複数の種類があります。

この薬は、胃酸の分泌を抑えるNexiumとは異なり、今ある胃酸を中和して症状を一時的に楽にするのが特徴です。そのため、比較的即効性が期待でき、症状を感じたタイミングで使われることが多くなっています。

日本の市販薬でいうと、ガスター10や太田胃散のような制酸薬に近い薬です。

逆流防止薬
Gaviscon (Sodium Alginate 500 mg, Sodium Bicarbonate 267 mg,
Calcium Carbonate 160 mg)

Gavisconは、胃酸による胸やけや喉の違和感、胃の不快感を和らげるために使われる胃薬です。特に胃酸の逆流(リフラックス)が原因の症状に対して選ばれることが多い薬です。

この薬の特徴は、胃酸を中和するだけでなく、胃の内容物の表面にフタのような層を作り、胃酸が食道へ逆流するのを物理的に防ぐ点にあります。そのため、横になったときや就寝前、喉や胸のあたりが焼けるように感じる症状に対して効果を感じやすいとされています。

Mylantaが「今ある胃酸を中和する薬」Nexiumが「胃酸の分泌を抑える薬」だとすると、Gavisconは「逆流そのものを防ぐタイプの薬」という位置づけになります。比較的即効性が期待でき、症状を感じたタイミングで使われることが多い一方、効果は一時的なため、症状が続く場合には他の治療が検討されることもあります。

鎮痙薬 Buscopan Forte (hyoscine butylbromide 20mg)

Buscopan Forteは、腸や胃のけいれんによる腹痛を和らげるために使われる鎮痙薬です。お腹がキリキリ痛む、差し込むような痛みがあるといった、腸の過剰な動きが原因と考えられる腹痛に対して使われることが多い薬です。Buscopan (hyoscine butylbromide 10mg)も販売されています。

この薬は、下痢そのものを止める薬ではなく、腸や胃の筋肉の緊張をゆるめることで、けいれんによる痛みを軽減するのが特徴です。そのため、下痢に伴う腹痛や、ストレスや食事の影響によるお腹の痛みがある場合に選ばれることがあります。

なお、Buscopan Forteは、日本では処方薬として使われているブスコパンと同じ成分の薬で、作用の考え方は共通しています。(日本の成分表記がscopolamine butylbromideと異なりますが、同一成分です)

プロバイオティクス 
SB Floractive (Saccharomyces cerevisiae 250mg (5 billion CFU))
Life-Space Broad Spectrum Probiotic

・SB Floractive (Saccharomyces cerevisiae 250mg (5 billion CFU))

SB Floractivは、Saccharomyces cerevisiae(サッカロマイセス・セレビシエ)という酵母由来の成分を含む、腸内環境をサポートするタイプのプロバイオティクスです。1カプセルあたり250mg(約50億CFU)が含まれており、旅行による環境や食事の変化で腸内バランスが乱れやすいときに、腸内環境を整える目的で使われることが多い製品です。そのため、旅行者の下痢対策として選ばれることもあります。

一般的な乳酸菌やビフィズス菌とは異なり、SB Floractivに含まれる成分は酵母(イースト)由来である点が特徴です。抗生物質の影響を受けにくいとされており、腸内環境が乱れやすい状況でも使用されることがあります。下痢を直接止める薬ではありませんが、腸内バランスを整えることで、症状の回復をサポートする目的で用いられます。

・Life-Space Broad Spectrum Probiotic

Life-Space Broad Spectrum Probioticは、複数の菌種を含むプロバイオティクスで、腸内環境を幅広くサポートすることを目的とした製品です。旅行や生活環境の変化、抗生物質の使用によってお腹の調子が乱れやすいときに選ばれることがあります。

この製品の特徴は、乳酸菌やビフィズス菌など、さまざまな種類の善玉菌をバランスよく含んでいる点です。特定の症状を抑える薬ではなく、腸内環境全体を整えることで、下痢や便秘、ガス溜まりなどの不調を起こしにくい状態を目指す考え方のサプリメントです。また、Life-Space Broad Spectrum Probioticは植物由来カプセルを使用しており、ベジタリアンの方にも使いやすいプロバイオティクスです。

プロバイオティクスと抗生物質と併用する場合は、抗生物質の影響を受けにくくするため、服用のタイミングを2時間以上空けることが推奨されます。

予防目的 Travelan (hyperimmune bovine colostrum powder (200mg))

Travelanは、旅行者下痢の原因としてよく関係する病原性大腸菌(特に E. coli)に作用する抗体を含んだ、腸管免疫をサポートするタイプのサプリメントです。海外での食事や水の変化によってお腹の調子を崩しやすい状況に対して、出発前や旅行中の予防・サポート目的で多くの旅行者に選ばれています。

この製品の特徴は、通常のプロバイオティクスとは異なり、特定の抗体を豊富に含む高免疫の初乳由来成分を原料としている点です。これらの抗体は、腸管内で特定の病原性大腸菌の付着や影響を抑えると考えられており、腸内環境における防御力を補うサポートとして用いられます。

Travelanは、下痢を直接止める薬ではなく、食事と一緒に腸内へ入ってくる可能性のある原因菌への対策を目的としたサプリメントです。そのため、旅行中は食事の前(毎食前)に飲むのが一般的で、特に外食や衛生面が気になる食事の前に使われることが多い製品です。

まとめ

いかがでしたか。

お腹の不調は旅行中に限らず、生活環境や食事の変化、ストレスなどがきっかけで起こることも少なくありません。症状や状況に応じて、市販薬やサプリメントを上手に使い分けることで、落ち着いて対処できる場面も多くあります。

一方で、発熱や血便、強い腹痛を伴う場合は、市販薬で様子を見るのではなく、早めに医療機関の受診を検討することが大切です。また、薬使用中は下痢による脱水を防ぐためにも、水分補給や経口補水を意識して行うようにしましょう。

少しでも、オーストラリアでの生活や旅行を安心して過ごすための参考になれば幸いです。

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